千景くんは幼なじみ
「えーっ!やめてぇ、次は私だよー」

「私はどうでもいい~。だって丸ちゃんが好きだもん」



とかって、みんな勝手な事を口走る。

…すごいわ~。

ついて行けない。

ちょっと…いえ、かなぁり疲れてきたよ。





私いつまでここにいるんだろー。

彼女たちのうちの一人に、人質としてカバンを奪われた。

だからカバンが戻るまで帰れないしぃ。





あーあ。

どうしよ。

何かネタ提供すれば帰れるのかなぁ。

そんな事を考えている時だった。








キャプテンの彼女とやら、携帯を見て立ち上がってる。

「終わったって!ねぇ、今日は誰の番だっけ。5人だけ連れて来ていーって」








…何ソレ?







途端に、みんなの目が一斉に輝き始める。

「今日は私だぁ!やった~」

数人が立ち上がって、喜んでる。

「メンバー、誰?」

「えーっとね、嵯峨野くんにぃ…」

キャプテンの彼女が順に何人かの名前を挙げていく。






何なんだろ…。

もしかして、一緒に帰る為に…

みんなでこーやって

待ってたんだぁ?





< 229 / 460 >

この作品をシェア

pagetop