千景くんは幼なじみ
キャプテンの彼女を筆頭に、ファミレスを出る女子のグループ。

私を入れ、全部で7人。

やっとカバンを返してもらえた。




今から…

何が始まるの?

疲れたなぁー。

早く帰りたいよぉ。




トボトボ歩いていると、少し先に…数人の男の子が見えた。

あ…

野球部のメンバーだ。

だって、寿太郎くん…いるし。






キャプテンの彼女、ニコニコして私たちより先に、彼らがいる場所まで駆け寄って行く。

「嵯峨野く~ん!」

どうやらキャプテンは、嵯峨野というらしい。

そして…

私を呼んだのは、多分寿太郎くんだぁ。








私ら女子が近づくと、みんなそれぞれ適当に話し始めていた。

女の子の方が積極的だなー。

5人がそれぞれ、かぶらないよーに誰かの横についていた。

それを横目で見てると…、寿太郎くんが私の隣にやってくる。

「結愛、まだいたんだ…」

「…うんー」

いたっていうか、ラチられたというかぁ。






< 231 / 460 >

この作品をシェア

pagetop