千景くんは幼なじみ
「ズルいよ…。ちーちゃん、私をどうしたいワケ?」

「どうってー。別にぃ?結愛が寿太郎と付き合いたいなら、そーすればいーじゃん」

ちーちゃんはフンと鼻をならして、そのままうちを出て行こーとする。

「ちょっと…どこ行くの!?」

「は?うち帰るダケだろー。…離せよ」

いつの間にか、ちーちゃんの腕をギュッと掴んでいた。

慌ててパッと手を離す。





「何で玄関からうちに来たの?…珍しいね」

「結愛の母ちゃんが、来いっつーから来ただけだし?お前に用があって来たんじゃねえよっ」

む…ムカつくぅ。

ちーちゃんは、これでもかってぐらい生意気な顔をすると、私の顔を平手でドツいた。




バシ

マジで痛いんだケド…。

「いったぁ~…鼻折れたらどーすんのよぉっ」

「折れるかよ、そんな低い鼻がぁ…」

ムカムカ…

だからって、女の子の顔、ドツくかなーっ!?

「だったら私も仕返しするっ!」

もー、どうなっても知らないからっ!




< 240 / 460 >

この作品をシェア

pagetop