千景くんは幼なじみ
「はぁ!?違うよっ。例え…でしょ?今のは、ちーちゃんがコケればいいって思ってたもん…」

「…へぇ~」

うわ、全然信じてないカオだ。





ホントに…

仕返しのつもり、だったんだから。





ちーちゃんの指が、私の顎を軽くつまむ。

「…結愛、目ぇ閉じて」

「…なんで?お…お母さん来るよ」

ビクビクしながらも、ちーちゃんの瞳から…目が離せない。

しかも、まだ玄関で倒れこんだままの二人。

汚いし…いい加減、起き上がりたい。






「残念でしたー。今このウチ、オレと結愛の…二人きり。ここで、結愛襲っても…誰も来ねーよ」

ドキ

心臓が一気に跳ね上がった。



今のは…

期待のドキドキなのか

危機を感じての

ドキドキなのか…

自分でも、よくわからなかった。






ただ…

息苦しさを覚えるぐらいに

激しく胸をうつ鼓動。








ち…ちーちゃん

私に何する気?






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