千景くんは幼なじみ
「べーつに、瀬尾さんの言いなりじゃねぇし」

不服そうに口を尖らせてる。

「なによ…、今日だって見たんだから。授業終わって、わざわざ瀬尾くんのクラスまで行っちゃってさぁ。

私の同級生の子らと、楽しそーに話してたし!」

「…はぁ?アレうちのクラスの女じゃん。瀬尾さんが女紹介しろっつーから、連れてったダケだろ。

何なんオマエ、妬いてんの?」

「違うよっ。だって…ちーちゃん、私と話す時と、クラスの女の子の時と全然違うし」

彼女たちと話すちーちゃん、何であんなに楽しそーなの?

…私とはすぐこんな感じになるのに、付き合い長くても、いっつもこんなんじゃ、悔しいよ。嫌だよ。





「クラスの女と仲良くして何が悪いワケ?結愛だって、あのチビとよくゴロゴロしてんだろー」

…チビ?

ゴロゴロ?





え。

和奏くんとの事?





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