千景くんは幼なじみ
あーあ、やっちゃったよ。

今頃反省しても仕方ないんだけど。






部屋にいると、カーテン全開のちーちゃんの動きが気になるから…

宿題あるけど、リビングに下りた。

ちーちゃんが帰ってしばらくして、お母さんが帰って来た。






「あら、千景くんは?」

呑気な顔して、お母さんが家に入ってくる。

「お母さんどこ行ってたの?ちーちゃんお母さんに用あったみたいだよ」

「あら…もう帰ったの?千景くんの家にいたんだけど、気付かなかったわぁ。ねぇ、結愛もこれ見て」

ちーちゃんちにいて、帰って来たの気づかなかったんだ。もぉどんだけ、おばさんと喋り倒してるんだか。

「なぁに?それ」

「浴衣の布地」

浴衣ぁ?

…えらく気が早いなー。もお浴衣?

お母さんお裁縫得意だからね。

昔はよく、スカートやワンピ作ってもらったっけ…。





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