千景くんは幼なじみ
「今日の子たちは?お昼瀬尾くんと打ち解けてそーだったよね。あの人手当たり次第じゃん」


さっき私がちーちゃんに言われたセリフみたいだけど。印象は、そう。


「あぁ、アレはアレで、生瀬祭はまた別らしー」


「…はぁ?」


「生瀬祭さ、瀬尾さんグループでウロウロするつってたから。本気の彼女じゃなくて、適当に遊べる子でいーからさぁ」


「適当に遊べる?そんなのますます紹介できないよ!」


うー、やっぱり瀬尾くん嫌いーっ!しかも、ちーちゃんも一緒にまわるんじゃあ…。


怒って少し優位に立とうと思ってたけど、それも見破られていた。


ちーちゃんはニヤニヤ、私に歩み寄ってくる。


「オレも誘われてっケドなー。結愛は?そん時、誰と一緒?」


決めてない…し、行かないかも。


できればちーちゃんと、行きたいよ。


「ほ…穂積かな」


「えー、マジ?結愛さえ良かったら、一緒にいよーかと思ったけど、あの女いるならやめよっかな」


「えぇっ!?本当はまだ決めてないっ」


…しまった、つい本音が。


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