千景くんは幼なじみ
「いーじゃん、別に。触らせて」

「嫌…」

「何でだよー。もったいぶるよーなカラダかよ~、ケチんなって」

ムカ

「ちーちゃんの変態っ」

「変態ぃ?キスして触らせねー方が変人だろっ」

「どっちが変人よぉ。やだ…離してっ」

「やーだー。な、結愛…お願い」

何、調子のってんのぉ!?

ちーちゃん、笑みを浮かべて、肘で私の体を軽く押さえる。





お願いされてもっ

ヤだからねぇ。

「やだ」

「その口塞ぐぞー」

「嫌」

「嫌とか言いつつ、気持ち良さそ~な顔すんだろ?」

「してませんー!大人のキス、苦しいもん。息…できないよ。私…あのキス嫌だ」

言った…!

とうとう言った。

これで今度から普通のキスだけにしてくれるかな…。

あのキス、苦しいんだもん。するなら、普通のがいい。






「…は?んなもん、結愛がヘタクソだからだろー」







…へっ?








「オレ全然苦しくねーし。結愛がヘタクソだからじゃん」








…はい?





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