千景くんは幼なじみ
「わ…悪い、言い過ぎた。え…と」

「ちーちゃん、彼女…いるの?」

「…は?」

「だって…聞いたもん。野球部のマネージャーとって」

どうしたらいいかわからず、ちーちゃんにギュッとしがみつく。

もしいるのに、私はただの練習台なんだとしたら…悲し過ぎる。






「ずっと、いねーよ。何でこんなん暴露すんだよ…」

「え…じゃあマネージャーは違うの?」

「あぁー何か噂だけ。たまに一緒に帰ったりはしたけどさぁ…。

好きなヤツ、いたし」

ちーちゃんは、私に添えた手で背中を軽くさする。






ちーちゃんの胸から顔を上げると、恥ずかしそうに

顔を赤らめていた。








「それって…誰?」

私も頑張って聞いてみた。

こんなコトしといて、まさか他の人ってコトは…ない、よね。

誰とキスしたのかは、気になる所だけど…

今、確認したいのは

そーいうコト

じゃなく。








そしたら、ちーちゃんは

私の目を真っ直ぐ見て

…こう言ったんだ。





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