千景くんは幼なじみ
「おはよーさん。結愛ちゃん、今日は一段と可愛いけど、何かあった?」

…はい?

…この人、ちーちゃんから…昨日の私たちの事、聞いたの?

ドキドキしながら、瀬尾くんに聞いてみた。

「昨日千景くんに…電話したってホント?」

「あれっ。生瀬祭ん事、聞いた?千景あれから連絡なくてさー。ちょっとお願いしたんだけど、わかんねぇって言われたまま」

あれからって言う事は…

ちーちゃんがいったん自分のうちに帰った時?

じゃあ…もう一回うちに来てからの事は、瀬尾くんには話してないんだ。

そっか。






二人の事を瀬尾くんにペラペラ話さないちーちゃんを、少し頼もしく思った。






「千景に頼んでたんだけど、あいつ行動遅ぇーからさ、自分で言いに来た」

…え、何を?

「結愛ちゃん、生瀬祭オレらとまわんねー?」

…はい?

ニコニコしてる瀬尾くんから繰り出される、理解不能のコトバ。



何で私と?

そして、オレらの『ら』には、ちーちゃんも含まれるの?





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