千景くんは幼なじみ
「私も好きだって言ってるのに…、わかって抜け駆けした結愛は、すごくズルイ!」

嘘ぉ~…。ちょっと待ってぇ?

「確率的に、どう考えても私のが歩が悪いのはわかりきってるのに!それなのに、先に告白するなんて…信じらんねーよっ」

穂積の怒りは…とてもじゃないけど、私には抑えられそうに、なかった。

あれって告白したって言うのかな…。

だって、仕掛けてきたのはちーちゃんの方だよぉ?

家や学校であんなキスされたって言ったら、

それまでもが、私に隙があったからと…咎められるんだろーか。







穂積はそのまま、教室に戻ってしまった。

…怒らせちゃった。

まぁ、すぐ機嫌なおしてくれるよね?







教室に戻ると、穂積はクラスの子に囲まれて机に突っ伏していた。

そばに寄ろうとしたけど、

穂積に来るなって一喝された…。











どうしよう。

和奏くんの言うように…

私はタイミングを間違えたのかな。









ちーちゃんとの事、

穂積に断ってから、付き合うべきだった?





ううん、

形だけでも…

そうするべきだったんだ。







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