千景くんは幼なじみ

「あれから穂積に掛け合ってみたんだけどさ、もぉ聞く耳もたなくて…。

結愛ちゃんと喋ったら、許さないとかさー。意地になってるみたい、穂積…」


「そっか…。ありがとうね、穂積に言ってくれたんだ」

じゃあ、クラスの子も穂積にそう言われてるのかな。

大丈夫、寂しくないって思ってたけど…。何だかだんだん悲しくなってくる。


「でもここまでとは思わなかった。穂積、クラス中巻き込んで、結愛ちゃんをイジメてるの！？」

和奏くんは、ぐっと眉を寄せ、ムッとした顔をした。

「イジメって言うと大げさに聞こえるよね。原因は私だし、何とか穂積と和解できないかなー…」

「明日から、オレとお昼食べよ。クラスの子も誘ってく」

「え…？いいよぉ、そんなの」

最近は同じクラスの子とばかり仲良くしてて、連絡とってなかったけど

ちーちゃんとの事も聞いてみたいし…

実は、中学からの友達や去年のクラスの子に…そろそろ相談しようかと思ってた。