千景くんは幼なじみ
「んー。でもオレがあの時ちゃんと結愛ちゃんに協力してあげてれば、こんな事にはならなかったし!

ね、明日…うちのクラスおいでっ」

和奏くんは私の片手を取り、腕をぎゅーっと抱きしめてくる。








優しいな。

ありがたいな。

…素直に、そう思った。








去年のクラスの友達とお昼を食べるって手もあるけど

みんなそれぞれ、今のクラスで仲良くしてる子がいる。

色々聞かれそうだし、大事になりそう…そう思ってた。

だけど和奏くんが紹介してくれたら、何だか大丈夫な気がした。










「うん…。じゃあ、行ってみようかな」

「やったー!あ、オレと穂積の事は気にしなくていーよ。穂積、昔からこうだから。自分の味方がだんだん減ってくると、折れる」

…そっか。

私が和奏くんのクラスに行く事が、穂積と元通りになる糸口になればいいな。

また…

今までみたいに

仲良くしたいよ。














「…で?千景くんとはうまくいってる?」



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