千景くんは幼なじみ
「それにしても、羨ましー。あの白鳥先輩と付き合ってんだなぁ。オレもやりてぇ」

「変な気おこすなよぉ?ワタルでも…手ぇ出したらコロス」

寝転ぶワタルのけつに、蹴りを入れた。

「痛っ!…冗談だろ!?やめろって」

「お前が言うと、冗談に聞こえねー」

ワタルは常に、女をとっかえひっかえ。

卒業から高校に入るまでの間も、何人か違う女を連れてた。

中学ん時も、たった3日で彼女が違う事なんか…ザラだったし。

何でこんなアホがそんなモテんだ?ってよくみんなでからかった。

ちょっと悪そーな見た目と、自分から相手を求めない一見硬派なトコか?

中身は…ただのドスケベだけどな。







「おい、千景ー。何やってんの?」

「あぁ…結愛にメールしとこーかと。今日遅くなるし、会うなら夜になるって」

「…お前な~、男はドンと構えとけ?こっちから連絡しなくてもアッチから来るよーにしねぇと」

「そーか?」

「そー言うモンだ。お、放置してたら元カノから着信!千景、ちょっと待ってろな」

そう言って、ワタルはウルサく鳴りだした携帯を耳にあててる。




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