千景くんは幼なじみ
新しい友達
朝学校に来ると、教室に入る瞬間に、ちょうど廊下に出ようとしていた穂積と鉢合わせした。

穂積は相変わらず私と目を合わせないし、思わず立ち止まった私の肩と、穂積の腕が思いっきりぶつかった。

痛っ。

肩を押さえ、とっさに穂積にごめんねって言おうとしたら…

穂積は何もなかったように、そのまま廊下にいるハンド部の後輩と喋っていた。

…まだ、

全然許してくれないんだね。






席につき、カバンから出したものを机の中へ。

クラスの女子の楽しそうな声が聞こえてくる。

私、いつもあの中にいたのになぁ。

先生が来るまでの時間、廊下にいる穂積を見つめていた。

…目、合わないかな。

話すきっかけが欲しいよ。




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