千景くんは幼なじみ
「ちょっとー?結愛、今笑ったでしょ。真剣に話してるのにぃ」

梓もニヤリと笑い、私の背中を叩く。

「ううん。それで?連絡取れなくなったの?」

「んー。夜に、たまにうちに走って来てくれた。でも、無理させてるって分かってたし。

私、お姉さんだから。受験が終わったら、また会おうよって言って…別れたんだー」

「わ…別れたのぉ!?好きだったのに?」

「うん!私、さっぱりし過ぎだよね。彼の事は好きだったし、まだまだ付き合いたいと思ったけど…。

あのまま付き合っても、お互いに取ってプラスにならなそうだったから」

「彼は?すぐにわかってくれたの?」

「ううん…。何度かうちに来てくれたけど、会わなかった。

だって、たった半年。もし、受験が終わって…どっちも相手がいなかったら、また付き合おうねって、言った」






そして二人は

今付き合っていない。






…という事は?







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