千景くんは幼なじみ
「私ね、押しに弱いの。見た目と違うでしょ?年下くんが、頑張って押してくるとー…ついこっちの気も緩んじゃって」

「あー!何かわかるっ。梓、男子には一見キツいもんね。ツンデレだ!」

きっと、見た目が可愛いだけじゃなく、そういう所も、相手のツボになっちゃうんだね。

「何それ~。違うってば」

梓と一緒に過ごす時間は…

本当に充実していて

いつもあっという間に過ぎてしまう。









なのに、

クラスで過ごす時間は

どうしてこんなにも

長いんだろう…。









ずっと同じような日常が続き

とうとう生瀬祭の前日に…なった。





「生瀬祭の事についてですがー、明日は自由登校です。

他校の生徒も校内を出入りするので、トラブルにはくれぐれも注意して下さい」

文化委員が前に出て、明日の説明をしている。

それをぼんやり聞きながら、明日の事を考える私。




ちーちゃんと来る約束してるけど、梓と一緒の方が楽しいかな…。

梓は友達とまわるって言ってたよね。





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