千景くんは幼なじみ
て…

照れ隠しだったのぉ!?

「えー?」

「えー?じゃねぇよ…。結愛だって毎日浮かない顔してただろ。仏頂面で手つないで来ても、何も嬉しくねぇし。嫌々かぁ?って思うじゃん」

「違う…それ、誤解だよ。

私も、ちーちゃんの気持ちわからなかったから」

今までのは全てお互いの誤解だったのかな。

こうやってきちんと話せば、もっと早くうまい付き合いができたのかな?

「ふぅん。そーなんだ?」

「そう。…ちーちゃん、最近全然…キスもしてくれない」

そう。

あれから。







ちーちゃんが迫ってきたあの日から、キスを一回もされてない。

付き合う前から、何度かされたのに

付き合ったらナシって、笑えるよね。






「いやーソレは。結愛、嫌がってたし?苦しいとか言われて…もうする気しねぇ」

「えぇっ!そうなの?」

「そりゃねー」

ちーちゃんは、ニヤニヤして私を見てる。

…ヤバい。

また彼のペースにはめられそうな気がしてきた。




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