千景くんは幼なじみ
「そーだね。私もだよ」

寿太郎くんと、普通に友達になりたいな。

それは、私の勝手なんだろうけど。






和奏くんにメールしたら、裏庭でやってる迷路に入って遊んでるみたい。

どこかの部活がやってる催しなんだけど、これが意外に難しくって、迷って出れないんだとか。

和奏くん背がちっこいから、背伸びしても壁の向こうが見えないーっ、結愛ちゃん助けてぇーっ!って言っていた。

カワイイしかわいそうだから、助けてあげたい。でも、私の今の役目は…寿太郎くんを裏庭まで案内する事だからね。

連れて行ったら、もう彼の側を離れよう。

そう、思っていた。






ちーちゃんからは、未だ連絡ナシ。

ほんとに何やってんだろ…。






「あっ…そーだ。コレ、何に使うん?」

寿太郎くんは、入り口で渡されたカードを見て不思議顔。

それを見て、私も思い出した!


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