千景くんは幼なじみ
「いや~、コレ見て大切な事思い出した!今日オレ家の鍵忘れたんだよなぁ。穂積と一緒に帰らねーと…」

なんて、寿太郎くんは言っている。




うそ。

ちょっと待ってぇ。

私のと、寿太郎くんのマーク…一緒なのぉ?




て事は、とーぜん

ちーちゃんとは違うワケで。



バッグから出したカードを裏返すと、思った通りちーちゃんのカードには

何かよく分からないマークが書いてあった。




落ち込むー…。

ちーちゃんと違うのは分かってたけど、何で寿太郎くんと同じなの?

少しテンション下がった私に気づいたのか、寿太郎くんが心配そうな顔で私を見る。

「あ、ごめん。またオレ自分の話」

「え!?あ~、違うよ。鍵、書いてあったんだー。…見せてぇ」

寿太郎くんの手から、カードを受け取る。






それは本当に、何の因果か…私が手にするカードと

全く同じ模様が刻まれていた。








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