千景くんは幼なじみ
「まーまー。そんな怒んなよ。…それより、うちの母ちゃん来てねぇ?」

「来てるー。おばさん喋りだすと長いから…」

「そんなん、結愛の母ちゃんだって同じじゃーん」

まぁ、そーだけど。





ちーちゃんは制服から普段着にもう着替えていた。

私より帰るの…かなり早かったんだね。

ジーッと見てると、ちーちゃんはフフっと笑い、私のおでこ頭を軽く小突く。

「結愛~、そんな見つめんなよ。目ん玉落ちるぜ?ただでさえデカ目なのに」

う。

デカ目って何よぉ。

ちーちゃんに言われると、何かトゲがあるように聞こえるよ。





「そうそう…それに」

ちーちゃんは、私の前髪をすくい上げる。

うっ…。

「何ぃ?」

「何で前髪作ったん?前のが良かったじゃん」

え。





ちょっと待てっ!

前髪ある子って可愛いよなぁ~。やっぱデコ出てんのはどーかと思うわ。

って…

こないだ言ってたよねぇ!?



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