千景くんは幼なじみ
「もぉいいってばー。今ので終わり!」

「はは、そーだ。んなコトやってる場合じゃなかった。あっちの女、殴りに行かねーと」

うわ、マジで?




穂積と仲直りできた幸せも束の間。

ちーちゃんと梓の所に行かないとぉ。





穂積に連れられ、部室の側までやってきた私たち。

ちーちゃんは、泣いている梓を慰めていた。

…やましい事がないなら、さっき知り合いだって言えばすむ話なのに。




「おいっ!オマエ、千景くんから離れろっ」

出たっ。そーいう言い方は…マズイんでは。

穂積の声に、ビクッとなる梓。

慌ててちーちゃんも振り向いた。

そして、二人の視線が私に一気に集中する。






「マズ…」

ちーちゃん、私の顔を見て思わず口にする。

マズって…何?



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