千景くんは幼なじみ
あー、ダメ。
またさっき来た行き止まりだ。ドンツキに、うずまきが見えた。
肩を落とす私に、同じように迷路に迷ってる子もため息をつく。
たかが学校のお祭りなのに、誰よー!こんなに複雑な迷路作ったのは。
梓に電話しても出ないし、だんだん疲れてくる。
あーぁ。
穂積とは仲直りできたけど、今度は梓と気まずくなっちゃうかな。
あの二人は…合わなそーだな。
なんて考えながら、うずまきを背に壁にもたれ、疲れ果てていると…
展望台から誰かの声がした。
「結愛ーっ、何やってんだよ。まだ中にいんのかよーっ!」
うそ。
何で、ちーちゃんはもう抜けてるんですかーっ!?
私の小さい声なんて、ちーちゃんには届かない。きっと口をぱくぱくやって必死に酸素を欲しがる、金魚みたいに見えてるんだ。
「ばーか!どんくせーやつっ」
どんっ…。どーせ、私はどんくさいですよー。
ふてくされてると、ちーちゃんは続けてでっかい声で叫んだ。
さっき、寿太郎くんがあんなに大きな声を出しても、和奏くんは気付いてなかったよね。
だから、
ちーちゃんの声はかなり大きくって、きっと他のみんなにも聞こえてる…ハズ。
またさっき来た行き止まりだ。ドンツキに、うずまきが見えた。
肩を落とす私に、同じように迷路に迷ってる子もため息をつく。
たかが学校のお祭りなのに、誰よー!こんなに複雑な迷路作ったのは。
梓に電話しても出ないし、だんだん疲れてくる。
あーぁ。
穂積とは仲直りできたけど、今度は梓と気まずくなっちゃうかな。
あの二人は…合わなそーだな。
なんて考えながら、うずまきを背に壁にもたれ、疲れ果てていると…
展望台から誰かの声がした。
「結愛ーっ、何やってんだよ。まだ中にいんのかよーっ!」
うそ。
何で、ちーちゃんはもう抜けてるんですかーっ!?
私の小さい声なんて、ちーちゃんには届かない。きっと口をぱくぱくやって必死に酸素を欲しがる、金魚みたいに見えてるんだ。
「ばーか!どんくせーやつっ」
どんっ…。どーせ、私はどんくさいですよー。
ふてくされてると、ちーちゃんは続けてでっかい声で叫んだ。
さっき、寿太郎くんがあんなに大きな声を出しても、和奏くんは気付いてなかったよね。
だから、
ちーちゃんの声はかなり大きくって、きっと他のみんなにも聞こえてる…ハズ。