千景くんは幼なじみ
ドストライク千景
ちーちゃんに手をひかれ、やっと迷路を出る。

出た所で、実行委員の子たちがニヤニヤして私たちを見ていた。

「おまえら、どんだけいたワケ?」

「るせーよ」

自分の友達なのか、ちーちゃんは彼の頭を叩いてる。

見られたかなー。

迷路から出て来た子の誰かが、うずまきの所でいちゃついてる二人がいた、とかってきっと話してるよね。

「ねぇ、ワタルくんと梓どこにいるんだろ。うまくいってたらいいけど」

もし、そうじゃなかったら。

梓と話したいよ…。

「ワタル?あぁ、呼ぶか?」

「えっ!でも、おじゃまだったら…ねぇ?」

「は?どっちだよー。ったく、結愛は優柔不断だよなー」

むぅ。そんな言い方しなくっても。

ちょっとむくれてると、ちーちゃんは携帯を手に取る。

「ワタル!そっちどう?あーマジで?ハハ」

…梓とより戻せたのかな?

うまくいってたら、いいな。

ドキドキしながら電話が終わるのを待った。





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