千景くんは幼なじみ
ちーちゃんは、そばに近寄った私の背中に手を回し、ゆっくりと引き寄せる。

優しい瞳で私を魅了するちーちゃん。

「…こーやって、いつもオレの腕ん中にいろよな」

もぉ…いきなり何言い出すんだか。

恥ずかしー。

ぽっと赤くなる頬は、薄暗い室内では…きっとバレてない。

電気もつけず、夕暮れの教室でふたりきり。

ドキドキして、

また…

キスの予感。

今度は…周りに誰もいないし、邪魔も入らないよね。

「結愛…」

ちーちゃんの手が私の髪を撫でる。

さっきまでずっと見上げていたちーちゃんの顔が、目の前に。

私の鼓動は、急加速。






フッと…

目を閉じた。

自分のクラスで、ちーちゃんとキス。






今日は、

忘れられない一日になる。







ちーちゃんとの

大切な

思い出が

また、ひとつ増えたね。





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