千景くんは幼なじみ
そっか。ちーちゃん、学校で名前呼ぶなって言うのは…その呼び方が、本当に嫌だったんだ。

私だけにそう呼んで欲しーから…かと、ちょっと自惚れてた。

なぁんだ。





「うん。わかったよ。…千景?」

ふふっ。

なーんか、くすぐったい。





私がそう言うと、ちーちゃんは…

とびきり甘い笑みを私に向ける。






ギュッと、胸をわしづかみされそーな…そんな微笑み。





「結愛…行こっか」

「うん…」

ちーちゃんは立ち上がり、私の肩に腕を滑らせた。






また、花火が上がりだす。





教室の外で…

綺麗な眩い光が、

次々と私たちに降り注いでいた。







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