千景くんは幼なじみ
迷路に入ってる時に…

どこかで二人は出会ったのかな。

どういう経緯でこのカードをもらったのかわからないけど

実行委員にこれを出すと

…今年の景品は、花火だったんだ。






ワタルくんと梓はちょうど帰る所だったんだけど

一緒に花火しよーって事になって…

今に至る。







「梓~、もぉびっくりしたよ。例の元カレがまさか千景の友達だったなんて…」

「へへ。ごめーん。だって、そこ話したら、色々突っ込まれると思ったから」

梓は照れくさそうに笑って肩をすくめる。

「ナンパのメンバーにいたんだよねぇ」

私がそう言うと、梓はニヤニヤして軽く頷いた。

「うん…。ワタルと付き合ってる間、千景くんとも何度か会ったんだよね。だから本当は顔見知りだった。

結愛と帰ってるの見た時、心臓止まりそーになったよ。まさか…って」

「そっか…。話してくれたら良かったのに」

「んー。結愛に話したら、ナンパの日の事も話さなきゃいけないし…心配かけるかと思って」


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