千景くんは幼なじみ
もぉ~っ。私に嘘ついて。許さないんだから。

ワタルくんと花火持ってはしゃいでる千景を睨むけど、全然気付いてない。

「だからね。ワタルも本当はいつもそーなのかなって。見た目もチャラいし、去年彼女っぽい子と腕組んで仲良さそうにしてるの見た時…絶望だって思った。

私、ワタルとキスもしてないんだよー。手つなぐのが…やっと。当時だって、なかなか手もつなげなかったんだぁ」

うわぁ。

梓って…かわいい。

見た目と違う。

普段バッサリだから、もっと大胆な方かと思ってた。

「誤解だったの…?」

千景からは、ワタルくんには清算しないといけない女が色々いるって聞いたし

梓…大丈夫かな。

「うん。ちゃんと話してくれた。ワタル…寂しかったんだって。今付き合ってる子はいないけど、遊んでる子が…そのぉ数人いるから。全部片付けるって」

ワタルくん…正直ぃ。

男前っ!

それに比べて千景は…。うん。絶対後で追求して、イジメてやろっと。

「そんな人…信用できなくない?」

純粋な梓に、ワタルくんが合うのか…私は少し不安。



< 427 / 460 >

この作品をシェア

pagetop