千景くんは幼なじみ
誰もいない裏庭で
裏庭横の、人気のない部室前。
さっきは迷路であんなに賑わっていたのに…怖いぐらい静まり返っていていた。
千景と一緒じゃなかったら、かなり不気味。
千景は、肘の上から水道でシャバシャバと水をかけている。
「そんなにかけなくても大丈夫だよ~。大げさぁ」
「冷たくて気持ちー。結愛も、やる?」
「んー。じゃあ、ちょっとだけ。…うわ、本当だぁ。冷たくって気持ちいい」
肘から水をかけてると、千景が後ろから抱きしめるように、両腕を突き出してきた。
ひゃあっ。
何か、抱きしめられてますけどっ。
手が水で濡れてるから、千景を押しのけるのをためらってしまう。
「ちょっとぉ~。千景…ズルい」
「スキありぃ」
キュッと水道を止め、後ろからギュッと抱きしめられる。
トクトクと
少しずつ早くなる鼓動が
心地良い。
手はひんやりしてるのに、千景の暖かさが背中から伝わってくる。
二人だけの空間に…
酔いしれて
ずっとこのままでいたいと
思ってしまう。
さっきは迷路であんなに賑わっていたのに…怖いぐらい静まり返っていていた。
千景と一緒じゃなかったら、かなり不気味。
千景は、肘の上から水道でシャバシャバと水をかけている。
「そんなにかけなくても大丈夫だよ~。大げさぁ」
「冷たくて気持ちー。結愛も、やる?」
「んー。じゃあ、ちょっとだけ。…うわ、本当だぁ。冷たくって気持ちいい」
肘から水をかけてると、千景が後ろから抱きしめるように、両腕を突き出してきた。
ひゃあっ。
何か、抱きしめられてますけどっ。
手が水で濡れてるから、千景を押しのけるのをためらってしまう。
「ちょっとぉ~。千景…ズルい」
「スキありぃ」
キュッと水道を止め、後ろからギュッと抱きしめられる。
トクトクと
少しずつ早くなる鼓動が
心地良い。
手はひんやりしてるのに、千景の暖かさが背中から伝わってくる。
二人だけの空間に…
酔いしれて
ずっとこのままでいたいと
思ってしまう。