千景くんは幼なじみ
「あ、やっぱやめ。返して」

「…えっ!?」

何を思ったか、突然私の手からチョコを奪う千景。




「返してー」

「やーだね。だって、寿太郎のモンじゃん。気分わり~」

「…ヤキモチ?」

私がそう言うと、千景は…ニッて笑い、余裕の表情。

「…だったら、何?」

「うわ~素直っ」

「だろ?だから、結愛も…もっと素直になれよなぁ」

「私はいつだって素直だもん」

「へー。マジで?」

あ。ヤバ。





千景のイジワル顔、復活。

「じゃ、オレをどんだけスキか、体で表現して」

「…はぁっ!?ヤだっ」

またそんな事言い出すしぃ~っ!

「何でだよ。いーじゃん」

千景が私の腕を取り、自分の腰に回す。

そして、隣り合わせで…密着。

もおっ。

エロ千景っ~。

「ホラ、帰るぞ。しっかり持てよ?」

あ。良かった。

キスしろって言われるかと思った。

「…は~い」

「お。素直っ」

千景に頭をガシガシされた。




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