千景くんは幼なじみ
「ハナタレちーちゃん!結愛ちゃんは取んないから、大丈夫だよ。…んじゃねぇ~」

和奏くんも…梓に聞いて、知ってたんだ?

途端に、イラついてる千景。

「はぁっ!?何だよ天パ!ちびっ!」

天パちびって…。千景、完全に小学生に戻ってます。

私の事、ブース、バーカ、て言ってた時と同じ顔してるしぃ。

「ふふっ」

「結愛ぁ?何笑ってんだよー」

「別にぃ…。ハナタレってヒドいよね。ふふっ…」

「うるせぇよ。行くぞっ」

千景は私の肩をギュッと抱き寄せ、学校に向かう。

梓の友達と二人きりになった時、千景の方からちーちゃんって呼んでって言ったんだって。

そしたら彼女、

小学生の時、ちーちゃんって子いたぁ。いっつも鼻垂らしててね、みんなに鼻垂れちーちゃんって呼ばれてたんだよねーっ!

って、笑ってたらしー。

多分、ちーちゃんって呼ばれるとその言葉を思い出すんだろね。

「ちーちゃんっ」

「は?」

思いっきり不機嫌そうな顔で見下ろされる。




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