千景くんは幼なじみ
「ひどーいっ!そんなつもりじゃなかったのに…」

ただ、純粋に…ちーちゃんが好きで。

「そんなつもりなくても、オレにはそー見えた」

「じゃあ…ちーちゃんはそう見えたら、誰にでもキスするんだ?」

「いちお選びますけど?」

何それっ。






む…ムカついてきた。

私のこの数年間は…何だったワケ?





ずっと、ちーちゃんが私を好きなのかもっていう期待だけでもってきたような片思い。

あのキスは…

してやった

程度のモノだったんだ!?




ひど~いっ!





落ち込む私に、ちーちゃんはニヤニヤ。

「付き合うって…色々やんだぜ。耐えられる?」

「何がっ?」

「キスだけじゃなくてー、こーいうトコ触られたり、すんの。男が考えてるコト知ったら…泣きそーだな、お前」

ちーちゃんは面白がって、私の首筋を触ってくる。

ぞくうっ!





ひゃ~、こそばゆいっ!





「ちょっと…触らないでよぉ」






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