千景くんは幼なじみ
学校に着くと、靴箱の所で穂積と出くわした。

「おはよ」

「穂積、おはよ。朝練?大変だねー」

穂積は上下ジャージで、頭にタオルを巻いていた。

うん…

完璧男子だわ。




うちの学校の体操着は市販の物で、学年で色が違うだけで男女共、全く同じジャージ。

穂積は全く化粧っ気ないし、こういう綺麗な男の子がいても…おかしくない。

「…朝練へばる~。何か食うもんない?」

「えっ。食べ物!?私のお弁当…食べる?」

「いや、結愛の弁当もらうワケには」

穂積は苦笑いをして、私の頭にポンと手を置く。

こういう仕草も男の子っぽいし、ちーちゃんが間違えたのも…

無理ないかも。








あ。






来ました。

私の王子さま。




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