千景くんは幼なじみ
ちーちゃんのお母さんにもらった、美容室でも使われてるシャンプー。

えーっとアレは何て名前だっけ。

英語だったよねー。





「うわ~、やっぱいい匂い。この香りスキィ~!」

え。





ボーっとしてる間に、和奏くんは私の髪に顔をうずめ、ゴシゴシと頬をすりつけてきた。

お~っとぉ、和奏くん!?

「ちょっとちょっと!何やってるのぉ?恥ずかしいってば…」

「穂積がいたらこんなんできないしさー。今がチャンース!って思ってね。

結愛ちゃんと一緒にいると、いい匂いするなぁって思ってたんだ」

きゃー、和奏くん大胆っ。

私から離れると髪の端を持って、まだクンクンとにおっている。

その笑顔は…

昨日のちーちゃんにも似て、

幸せに酔っているカオ。






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