千景くんは幼なじみ
穂積は私に背を向け、教室へ戻って行った。

レポート…机の中なんだ。

てか、まさか今から書かないよねぇ。

穂積提出物苦手だからなぁー。

こないだ作文を書かされたんだけど、穂積が一番最後だった。

今回もまた最後かぁ。

いい加減ちゃんとしないと、先生に目ぇつけられるよ?







靴に履き替え外に出る。

たくさんの生徒が下校する中、私も門に向かって歩いて行く。

穂積の友達って…

男?女?

マネージャーだとしたら多分女の子なんだろーけど、

穂積は男友達も多いからね。

…どっちだろ。








門に近付くと、こっちを背にして門の端に立っている人がいた。

うちとは全く違う、紺の制服。





なるほど。

行けば分かるって、

そーいうコトか。







しかもズボン履いてるし、男の子だよ。

何て話しかけよーか。






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