千景くんは幼なじみ
私の前を歩く女の子たちが、彼を振り返ってる。

違うガッコーの男の子がこんなトコで待ってたら、

彼女待ってるのかな~とかって思うよね。

私も、間違いなく…

振り返る。






少し通り過ぎて、

彼を振り返った。





たくさんの人に振り返られ、嫌だったみたいで…

彼はほんの少し俯いていた。







…あれ?

ちょっと待って。





「あのー…」

話しかける言葉を考えてたさっきまでが嘘のように、すんなり話しかけられた。

近寄って声をかけると、私の声に彼がふと視線を上げる。




彼と…バッチリ目が合った。

うわぁ…

似てる。







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