千景くんは幼なじみ
「あー…昨日それも聞いた。ファンとか欲しくねぇし…静かに野球させてくんないかな」

いやいやいや。

私はちーちゃんに近付きたくて、穂積にファイルを借りたんだよ~!?

悪いけど、寿太郎くんには何のキョーミもありませ~んっ!?







「あのっ!穂積が何言ったか知らないけど…、野球の事、全然わかんないから。

高校野球も興味ないし、寿太郎くんの事もあんまりよく知らないよ?

ただちょっと、見せて欲しかっただけで…」

「…え?」

寿太郎くん、今度は青ざめてるし。

赤くなったり青くなったり大変だぁ。






そこへ、穂積登場。

「コラ、野球バカ!結愛と、お喋り楽しんだぁ?」

後ろから近づいた穂積に、寿太郎くんはポカっと頭を叩かれる。

「いってぇ…。穂積、メールと言ってる事ちげーし…。この子、野球に興味ないって…」

「え~、そうだっけ?昨日、結愛…寿太郎のスクラップ抱きしめてたよなぁ」

穂積は私を見てニヤニヤしてる。





あのね、穂積の弟→野球部→ちーちゃんって図式が成り立っててね。

穂積の弟→好き

…じゃないんだけどぉ。



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