長編小説番外編集
「奈美」
「・・・・・・何?」
「顔、緩んでますよ?」
ーーー!!!?
だ、だって嬉しいから・・・・・・。
・・・・・・なんて言えない!!!
「奈美・・・・・・」
「・・・・・・?」
「大丈夫ですよ。自分は誰のものにもなりませんから」
・・・・・・蓮耶くんは、きっと知っていたんだ。
あたしが嫉妬してたこと。
あたしの気持ち。
そうわかってしまうと、彼が途端に愛しくなる。
「行きましょう」
繋がれた手と手。
あたしたちのクリスマスは、これからだ。
デート/完