長編小説番外編集


ガラッ


扉を開ければ、愛しい彼女の姿。


「……あら、早いのね」


そう言ってニヤリと笑うQモードの菅原。


「朝の……なんですか?」

「何かしら?」

「紙切れ」

「……あぁ、気付いていたの?」


朝な。


「それで、わかったの?意味」

「コレでしょう?」


俺は大原をパシらせて買って来させたボッキーを出した。


「正解」


菅原は笑う。

いつもの微笑み。


「今日はボッキーの日ね」

「そうらしいですね」

「チョコレート……懐かしいわね」


半年前の、バレンタインの時か?
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