長編小説番外編集


「……!!」


ボッキーゲームとは、ボッキーの端と端をそれぞれ口にくわえて、食べていくゲーム。

つまり、エンディングは……そういうことになる。


「な、なに言って……」

「出来ないんですかー?Qさまなのに用心棒のお願いすら聞けないんですかー?」


これくらい言えば、そろそろ……。


「で、出来るわよ!!」


言ったー!!


俺のくわえているボッキーの反対側をガン見している菅原。


「まだですかー?」

「い、今からするところよ……」


口をあーんと開き、俺がくわえている反対側のボッキーをくわえる菅原。

これ、結構近いな。


俺はそこから一口、ボッキーを食べた。


一口、また一口……。


残り一口になったとき、俺は止まった。
< 111 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop