長編小説番外編集
だって部屋に入った瞬間、目に飛び込んできたのは、俺の愛してやまないモンブラン。
モンブランが俺を呼んでいる。
そうなんだ、俺はモンブランを歌にしてCDで出したほどモンブランが好きなんだ。
ちなみにその曲は子供向けのアニメのオープニングになり、週刊トップ10の中にも入った。
我ながら驚くしかなかった。
そんなモンブランがいたんだ。
俺にささやいていたんだ。
「俺を食べて、と」
「何ウサギさん、私に食されたいの?」
「ち、違う、これはモンブランが俺に」
「言いわけは聞かないわ。今すぐモンブランとイチゴショートを買ってきなさい!」
Pa shi ri!!
こんな時でも、学校であるからして、その上下関係は崩れることはない。
俺はすずには反抗できない。
「……はい、涼歌さま……」
こうして俺は、校外に買い物しに向かった。