長編小説番外編集
そして、俺が意見する間もなく、俺の部屋で勝手にゲームの準備がされた。
「俺ゴツ髭、暁は赤いおっさん、蓮はモモ姫な」
「ワ○オ・マ○オ・ピー○と呼べ。てか勝手に決めんなよ」
「お前らこそ勝手に人の部屋に来てゲームしようとするな。俺はゲームなんてしない」
パーティーを始めようとする二人を睨み、俺は机で本を読む。
「お前のターンだ、蓮」
無視する。
無視する……けど、あのクルクルと頭の上でサイコロが回っている音が気になってしょうがない。
しかも誰も手を付けようとしないためか、ずっとその音が鳴っている。
「いつまでサイコロ回してる気だ?さっさと止めろよ。Aボタンだ」
「お前が止めればいいだろ?」
「俺は一人二役は出来ない。ミニゲームは自分ので手一杯だ」
「だったら二人用でやればいいだろ」
「負けることが目に見えて、やれないってか?ヘタレ」
……絞め殺してやろうか片割れ……。