長編小説番外編集
「あ?お前ら、いつの間に仲良くなってんだ?」
またいきなり扉から登場したのは、木岐さん。
「あ、総長。一緒にやるか?」
身内ですらない木岐さんは、いつの間にか勝手に家に上がり込むようになっていた。
「マリパかよ?……ん?3P?誰だよピー○使ってんの」
「蓮」
……大爆笑された。
もう慣れたせいで気にしてなかったけれど、そういえばお姫様のままでやってたんだった……。
「蓮姫かよ!!お前姫希望?よりによって姫か?」
「蘭が勝手に決めたんです」
「蘭、サイコーだなお前。よし、今日は夜までゲーム大会だ。次は俺入れて四人でするぜ。さっさと終わらせろよ、あと何ターンだ?」
「2ターン」
……結局、最後までゲームに付き合ってしまっていた。
その後も蘭はなぜか俺の部屋に来る度に居座っていった。
蘭の私物が増えていくことに、悪い気はしなかった。
兄弟仲/完