長編小説番外編集
「……お前らさぁ、毎っ年思うけど、姉妹みたいだよなぁ」
その由季渡の言葉は、もう慣れたもの。
あたしたちは姉妹みたいだってみんなに言われる。
血が繋がっていないのに、ピッタリな相性。
近い身長や体重、体系。
考え方までそっくり。
双子じゃないかって疑われたことまであった。
だからこそ、二人きりの世界に入り込もうとする人がいなくて友達が極端に少なかったり、『呪い』の時のショックはハンパなかった。
「由衣と石川さんのやりとりは3ヶ月くらい見てきたけど、本当に仲良いよね……」
『――妬いちゃうくらいに』
そう小声で言った蓮に、あたしはキュンキュンしっぱなしです。
……可愛い!!