長編小説番外編集
そんな事を考えているうちに、弁当は出来上がる。
うん、今日のもうまそうだ。
気付けば六時半。
次は二人分の朝食を作る。
卵はふわとろ。
焼き魚にサラダ、味噌汁、ご飯。
完璧、日本の朝食だな。
リビングに皿を持って行く頃には、そこに暁がいる。
「……あぁ、サンキュ」
眠そうだな。
二人で朝食を食べ、支度をし、戸締まりをして学校へ行く。
でもたぶん、今日の様子だと暁は学校に来ないだろう。
どこかで寝るな。
暁は朝食のためだけに、とりあえず早く起きてくる。
俺がいるのは朝と、帰って来てからの五時頃からだからね。
その間の食事を買ったり作ったりが面倒なんだろうな。