長編小説番外編集
罰ゲーム
「よし、今日はすごろくだ!!」
そんな俺の言葉から始まった。
「蛍都〜、なんで最近ゲームばっかなんだよ〜?」
「つべこべ言うな!想は強制参加だ」
「なんでだよ〜」
「つべこべ言うな!神経衰弱でも七並べでもスピードでもオセロでも将棋でも勝ちやがって!!」
コイツはムダに頭がいいから先読みしやがる!!
ったく、これじゃ作戦が全く通用しないじゃねーか!
むしろ俺が罰ゲームばっか受けてんじゃねーか!
最近知った、想の想い人。
小学校ん時に一緒だった『昴』って女で、想の初恋の相手。
想はアイツ以外は眼中にないらしく、これまで『昴』以外に興味を持たなかった。
でもその『昴』がすぐ隣のクラスにいると判明した瞬間、再び想は気になり始めたらしい。
でも1ヶ月近く経った今もまだ、話かけられずにいる想。