長編小説番外編集
ベシッ
「……ってーなー!!」
俺の後ろから現れて俺の頭を叩いたのは、陽紀だった。
また勝手に家ん中入りやがって。
でももうコレも日常だ。
「クズがネコに文句言うなよ」
「おニューなんだぞ!?」
「ネコのオモチャが足んねーんじゃねーの?その辺生えてる猫じゃらしでも取って遊んでやりゃいいんじゃねぇ?」
「あの草をか!?マロンの為なんかにそこまでする気はねぇよ!!」
「つーか服くらい隠しゃよくねぇ?」
「隠しても引っ張り出してくるバカネコなんだよ!!」
「それ頭いいんじゃねーの?」
……、ちょっと考えちまったじゃねーか。
「服の一枚や二枚くれー見逃してやれ」
「上下50着が犠牲になってんだよ!!」
「そりゃ、ドンマイだな」