長編小説番外編集
「そういや陽紀、何しに来たんだ?」
マロンと俺のおニューな服と共にジャレ始める陽紀。
……ま、わかってんだけどな。
「マロンちゃんと」
コイツが言う『マロンちゃん』には未だに慣れねぇ。
「……、……、……、昴と想の愚痴をだな」
今の今まで忘れてただろ?
「アイツらどこでもイチャつきやがって」
「カポーだからな」
「顔真っ赤にしやがって」
「ジミに純粋だからな」
「初々しすぎてムカつくんだよ」
「それは陽紀が浄化されてる証だな」
……また殴られたのは言うまでもない。
でもまぁ、そっから二人と一匹でジャレていたのも、言うまでもない。
なんだかんだで可愛い猫だ。
「なー」
マロン/完