長編小説番外編集
「……け、怪我……」
「あ?どこを?」
少し丈が長くて見えにくいかもしれないけど、短パンの下にある膝は擦りむいている。
一応洗ってはあるけど……。
「ひざ……」
怖くて、涙が出そう……。
「そのソファーに座れ」
「は、はい!!」
言われた通り、保健室にある黒いソファーに座って、彼の行動を見ていた。
……棚をあさっている様子……?
「しみても文句言うなっすよ?」
そう言って持ってきたのは……消毒液と絆創膏だった。
「え?……っ」
少ししみたけど、大丈夫。
上から絆創膏がかぶせられ、手当てが終了……?
「……え、あ……ありがとう……」