長編小説番外編集
でも、その全てがあの五人に繋がってしまう。
あの五人との思い出。
数ヶ月しか一緒にいなかったけど、その数ヶ月でいろんなことが起きた。
蛍都の勉強を見たり、陽紀からゲームを教えてもらったりした。
五人で動物やキャラクターの絵を描き合って笑いあったり、兎さんの提案でカラオケにも行った。
何をしても、あの五人との思い出が、溢れてくる。
漆と……二人で帰った事だってあった……。
全てが過去で、もう一度、手に入れることは出来ないのかな?
ガチャ..
「ただいま」
「……紅音……」
「落ち着いた?」
時間を見ると、すでに4時を回っていた。
「……うん」
紅音は私が寝ているベッドに乗ってきた。
「話せる?」